ある方が愚痴っていました。
「最近、仕事が全然オモシロくない。会う人はみんなツマラナイし…」
これが、【傲慢】という病気の自覚症状です。
愚痴っていた方は、いわゆる「サロネーゼ」。
自宅やカフェにお客さんを集めて、お茶会やミニセミナー、個人セッションをしている女性のことを、そう呼ぶらしいですね。
誰でも簡単に、資格も資金もいらずに開業できるので、主婦に人気の働き方です。
それを「起業女子」「起業主婦」などと呼んでチヤホヤする向きもあり、憧れている人たちは多い様子。
彼女のFacebook投稿に添えられた写真は、あか抜けない主婦数人と一緒に映る自撮り写真。
ご本人は、主婦の皆様方から「先生」と呼ばれてご満悦のご様子。
初めは「自分も数年前までは主婦だったのに、今では先生と呼ばれてお金がもらえるなんて…」とお喜びだったことでしょう。
でもねぇ、何年も同じことを続けたら、さすがに誰でも飽きてくる。
しかも、サロンに集まる人には、教えるべきことはあっても、教えられることは少ない。
「この人たちに不可能なことを、自分は実現している」と思うたび、お客さんたちを見下し、あたかも自分を「世界のすべてを知っている賢人」のように錯覚していくわけです。
こうして、人は傲慢になっていきます。
「慣れ」「自信を持つ」というのは恐ろしいもので、傲慢という病気に陥る典型的なプロセスですね。
このような現象は、このサロネーゼ一人だけの問題ではありません。
講師業、コーチ、セラピスト、士業など、顧客から「先生」と呼ばれる職業では、頻繁にみられる現象です。
企業の中では、同じ仕事を数年経験して仕事に慣れた頃に、よくみられる現象。
つまり、同じ仕事を繰り返しているだけでは、知的な刺激は得られず、たいした手ごたえも感じられず、オモシロくないのは当然のこと。
そこから抜け出す方法は、ただ一つ。
状況を変えればよいのです。
仕事の内容、担当業務、目標を変える。
自分の提供するサービスの種類を増やし、難易度を高くする。
場所を変える。
付き合うお客さんのレベルを高くする。
そして、効果的に「傲慢」という病気を治すには、とっておきの方法があります。
「自分以外の誰もが、自分よりもはるかにスゴイ人たちの集団」に入ること。
その場にいるだけで、自分の未熟さに気づき、謙虚にならざるを得ないでしょう。
例えば、武道未経験の人が合気道の道場に参加する。
例えば、英会話の上級クラスに参加する。
そこでは、周りの人を見て、自分はまだまだ未熟だと感じ、周囲の人たちをリスペクトしますよね?
私が仕事をしながら大学院博士課程に籍を置いているのは、同じ理由です。
学術研究という分野では、その場にいる人たちすべては「先輩」になるから、おのずと謙虚になるしかありません。
こういう場面や状況を意図的に作り、自分よりもスゴイ人達と付き合おうとすることで、傲慢という病気を振り払い、もっともっと成長できる自分に軌道修正していくことができるのです。
自分にとって未知のことを、セミナーなどで習いに行くのもよいでしょう。
では、あなたは、どのような場に参加してみますか?
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