天命を生きる by キャサリン門田

魂の聲を聴き、天命を具現化する生き方・働き方をデザインする。ビジネス・プロデューサー「キャサリン門田」のブログ。

会社員・自営業の方に、いま門田由貴子が本気でお伝えしたいこと。

 私は今まで長期間にわたって、大企業を中心にコンサルタントとして、企業の経営改革やマネジメント改革というテーマに携わってきました。

 このうち、人事制度を設計したり、社員の人材開発や研修を担当したり、役員/管理職への昇格試験を担当するなど、「人事」「人材」に関わるケースが全体の6割ほど。

 コンサルタントとして、さまざまな「人と組織」の実態にふれてきました。

 また、ここ数年の間には大学院に通ったり、各分野の学会に参加することで、世界最先端のビジネス、マネジメント、技術開発の動向を学んできました。

 この経験から、確信をもって言えることは…。
「日本の会社という枠組みは、とっくに制度崩壊している」
「いまマネジメントが機能していない会社は、長くもたない」
「日本産業界は、新しい時代の波に完全に乗り遅れてしまい、
 ハイテク産業を中心に、中国に圧倒的に差をつけられている」
「世界は、もう日本を魅力的な市場とは見ていない」
「日本企業は、特定業種を除いては、グローバル競争でもう
 相手にしてもらえないレベルにある」
ということです。

 もう5年ほど前から強く感じてきたことですが、年々その実感が強くなってきて、大きな危機感に育っています。この傾向は、あと数年のうちにハッキリと現象として表れてくることでしょう。 

 それは例えば、大企業の倒産、一流企業の崩壊・事業売却、大規模リストラ、産業消滅、メンタル問題の頻発による職場不全、雇用とスキルのミスマッチによる失業問題などなど…。

  

 まさに、時代の風は、150年前の明治維新と同じ。
 76年前の太平洋戦争に突入するときと同じ。
 社会が大きく変化するときの、変化点と呼ぶべきタイミング。

  

 これから、社会や産業界は大きく変わっていくでしょう。

 一人ひとりの生き方・働き方・稼ぎ方も、様変わりするでしょう。

 

 とはいえ、こういう状況にありながら、多くの人たちは毎日の仕事や生活に忙殺されていて、自分の未来を真剣に考えていない。

 いくつもの問題を抱えていながら、それを見ないふりして、日々の目先の諸事を「こなす」ことを優先してきていませんか?

 それが私には、心配でなりません。
 

 人の寿命が長くなり、「人生100年時代」になるというのに、日本の年金制度はとっくの昔に破綻しており、100年間を安心して暮らせる状況にはありません。
 あなたは、100歳まで安心して生きられる経済基盤をもっていますか? 

 AIやロボットがあらゆる職場に入り込んでくる時代。当然、人の役割や働き方は、今までとは全く別物になっていくでしょう。

 あなたは、AIやロボットに負けない、特殊技能をもっていますか?

 政府主導で、「働き方改革」「生産性の向上」というスローガンがあちこちで叫ばれるようになりました。

 しかしながら、本当に意味のある、効果が期待される政策は出ていませんね。

 多くの日本企業で取り組んでいるのは、目先の「残業削減」ですが、企業側の本音は、ただ人件費を圧縮したい、それだけ。問題の本質には、まったく目を向けられていません。

 

 もう、国にも企業にも、国民を救う力はありません。
 
だからこそ、一人ひとりが真剣に自分の未来を長期視点で考え、社会や勤務先企業の状況に左右されない「生き方の軸」をもつ必要があるのです。

 「働き方改革」を本気で考えるべきは、政府でも企業でもなく、私たち一人ひとりなのです。
 
私が多くの方々にお伝えしたいのは、

「ひとりでも取り組める 働き方改革」

「理想の人生・未来を創る 戦略的キャリア設計」

「うまくいっている人になる キャリア成功3+1の法則」

 

 この考え方をご理解いただき、具体的な行動に着手するには、メルマガやBlogでちょこっと説明して…というわけにはいきません。

 直接お目にかかり、きちんとお伝えしたいと考えております。

 

 そのため、皆様にお気軽にご参加いただけるよう、ロープライスに設定したミニセミナーを開催することにいたしました。

 お仕事の後で、お時間の都合のつくタイミングで、銀座にお越しになりませんか?
 あなたの未来を考えるために、日常から離れて約2時間を過ごしてみませんか?

 

◆ 門田由貴子が本気でお伝えするミニセミナー

「うまくいっている人になる キャリア成功3+1の法則」

 ・対象者:
 ご自分の未来の生き方・働き方・稼ぎ方を考えたい
とお考えの社会人
 特に、会社員やフリーランス、自営業の方々。

・主な内容:
 社会の展望、生き方・働き方はどう変わるか?

 人生満足度を最高に高めるための3+1の法則、
 戦略的キャリア設計とは?
 一人でも取り組める働き方改革

 現在の自分を知るワーク、など。

・開催日時:

 914()15:0017:0019:0020:45

 919()15:0017:0019:0020:45

 921() 19:0020:45

 925()15:0017:0019:0020:45

 929()15:0017:0019:0020:45 

  ※各回とも同じ内容です。

・会場: 銀座(メトロ銀座から2分、JR有楽町から5分)

・参加費 ¥3,000(消費税を含む)

・お申込み→ お申込みフォーム:Ethos(エトス)

    こちらのフォームからお手続きをお願いします。 
入金確認ができた方から、お席を確保いたします。

 

 直接お目にかかりながら、皆様の問題やお悩みを聞いたり、ワークを通じてご自身の状況を把握いただいたり…。 

 ご自身の未来を、大きく動かしていく一歩になることでしょう。

  会場で直接お目に書かれることを楽しみにしております。

                        門田由貴子

「仕事がツマラナイ」状況から抜け出す、とっておきの方法

ある方が愚痴っていました。
「最近、仕事が全然オモシロくない。会う人はみんなツマラナイし…」

これが、【傲慢】という病気の自覚症状です。

愚痴っていた方は、いわゆる「サロネーゼ」。
自宅やカフェにお客さんを集めて、お茶会やミニセミナー、個人セッションをしている女性のことを、そう呼ぶらしいですね。
誰でも簡単に、資格も資金もいらずに開業できるので、主婦に人気の働き方です。
それを「起業女子」「起業主婦」などと呼んでチヤホヤする向きもあり、憧れている人たちは多い様子。

彼女のFacebook投稿に添えられた写真は、あか抜けない主婦数人と一緒に映る自撮り写真。
ご本人は、主婦の皆様方から「先生」と呼ばれてご満悦のご様子。
初めは「自分も数年前までは主婦だったのに、今では先生と呼ばれてお金がもらえるなんて…」とお喜びだったことでしょう。

でもねぇ、何年も同じことを続けたら、さすがに誰でも飽きてくる。

しかも、サロンに集まる人には、教えるべきことはあっても、教えられることは少ない。
「この人たちに不可能なことを、自分は実現している」と思うたび、お客さんたちを見下し、あたかも自分を「世界のすべてを知っている賢人」のように錯覚していくわけです。

こうして、人は傲慢になっていきます。

「慣れ」「自信を持つ」というのは恐ろしいもので、傲慢という病気に陥る典型的なプロセスですね。

このような現象は、このサロネーゼ一人だけの問題ではありません。

講師業、コーチ、セラピスト、士業など、顧客から「先生」と呼ばれる職業では、頻繁にみられる現象です。
企業の中では、同じ仕事を数年経験して仕事に慣れた頃に、よくみられる現象。

つまり、同じ仕事を繰り返しているだけでは、知的な刺激は得られず、たいした手ごたえも感じられず、オモシロくないのは当然のこと。

そこから抜け出す方法は、ただ一つ。
状況を変えればよいのです。

仕事の内容、担当業務、目標を変える。
自分の提供するサービスの種類を増やし、難易度を高くする。
場所を変える。
付き合うお客さんのレベルを高くする。

そして、効果的に「傲慢」という病気を治すには、とっておきの方法があります。

「自分以外の誰もが、自分よりもはるかにスゴイ人たちの集団」に入ること。
その場にいるだけで、自分の未熟さに気づき、謙虚にならざるを得ないでしょう。

例えば、武道未経験の人が合気道の道場に参加する。
例えば、英会話の上級クラスに参加する。
そこでは、周りの人を見て、自分はまだまだ未熟だと感じ、周囲の人たちをリスペクトしますよね?

私が仕事をしながら大学院博士課程に籍を置いているのは、同じ理由です。
学術研究という分野では、その場にいる人たちすべては「先輩」になるから、おのずと謙虚になるしかありません。

こういう場面や状況を意図的に作り、自分よりもスゴイ人達と付き合おうとすることで、傲慢という病気を振り払い、もっともっと成長できる自分に軌道修正していくことができるのです。

自分にとって未知のことを、セミナーなどで習いに行くのもよいでしょう。

では、あなたは、どのような場に参加してみますか?

 
門田由貴子ご提供イベント・セミナーはこちら。
http://www.ethos-net.com/schedule/index.html

あなたの成長をサポートする個人セッション、好評承り中です。

http://ttp://www.ethos-net.com/mendan/index.html

完全予約制。あなたの秘密は守ります。

 

f:id:kadota-y:20170827105603j:image

沖縄「ひめゆりの塔」に散った乙女たちの、その後のお話。

夏の暑さもあとわずかですね。
お盆の時期は、いわゆる「地獄の窯の蓋があく」タイミングなので、魑魅魍魎やら成仏できていない幽霊さんたちがそこら中にウヨウヨ。
子供のころから、肉体を持たぬ存在が時々見える系の私にとっては、怖い季節なんです。

その季節も過ぎたので、安心して書かせていただきますね。
幽霊さんのお話を。 

f:id:kadota-y:20170821211328j:image

もう何年も昔のこと。
沖縄出張に行ったついでに、観光バスに乗って1日観光いたしました。
観光ルートにある「ひめゆりの塔」。
皆様ご存知ですよね、若き女学生たちの悲劇のお話を。

その入り口に着いたとたん、「ぅわっ、ここダメだわ…」と異様な気配を感じる私。
ガイドさんに「すみません、ここは入りたくないので、バスに戻りたいんですが?」と言っても、「バスはあちら側で待っているので、一緒にお進みください」と言われて、背筋が凍り付きました。

入り口を入る時からずうっと、「南無妙法蓮華経」を小さく唱えながら進みます。
あ、ウチの父方親戚はみんな日蓮宗のお寺さんですから。

「どうぞ、私にはくっついてこないでね、私を頼られても、何のお役にも立てませんからねぇ」
アタマの中では、そんなことを強く念じるわけです。

そして、何事もなく無事に東京に戻り、帰宅いたしました。

その晩、深夜のこと。
強烈なのどの渇きのあまりに、起きてみると全身汗びっしょり。
むちゃくちゃなダルさ。
ただ事ではないと思って体温計を探して計ってみると、水銀柱は42.0℃を超えている。
「うひょーっ、体温計振り切ってるぞー!」
尋常でない高熱は、人をアホにいたします。

そのまま朝までガマンし、朝一でフラフラしながら、這いずるようにして近所の内科医のところへ。
とはいえ、ドクターに「ひめゆりの塔で、幽霊がくっついてきた」と言って信じてもらえるでしょうか? 
原因不明の発熱は、「疲れたんでしょうねぇ、とにかく解熱剤を処方しましょう」ということで、もらったのが座薬。

死にそうにフラフラして自宅に戻り、もらった座薬を使おうと手に乗せると、瞬く間に掌の上で溶けていく…。これじゃぁ使えない、えぇ~ん(涙)

その時に、もうろうとするアタマで考えました。
「そうか、薬ではダメなのね。くっついてきた幽霊さんと話し合わねば」。

それからしばらく、姿が見えぬ存在に向かって、ひたすら想念を送り続けます。
「そうか、のどが渇いて、熱くて、苦しくて、怖かったんだねぇ」
「こんな怖い目に合って。でも、日本国のために頑張ったんだねぇ。偉いねぇ」
「うん、アナタの気持ち、ちょっとだけわかった気がするよ。
アナタたちのことを日本人が忘れることがないように、後世に語り継ぐからね」
「…だから、そろそろ私から離れてくれませんかねぇ…」

かれこれ、発熱を感じてから2日間ほどたったころ、すぅっと身体から何かが抜けていくのを感じました。
「あぁ、やっと離れてくれたー!ヤッホー!」

…というのが、私の身に起きたことのすべてでございます。

思い出しましたよ。
「後世に語り継ぐからね」と約束したにもかかわらず、この実話をあんまり口に出してきませんでした。
だから、彼女たちとの約束を果たすために、ここに記しました。

皆さん、読みましたね? 
そして、どうぞ彼女たちのことに思いを馳せてあげてくださいませ。

私たちの今の生活は、過去に国の繁栄のために犠牲になった人たちのおかげなのだということを、時々思い出していただけると嬉しいです。

南無妙法蓮華経。

 夏の終わりの、ちょっと怖いお話でございました。

(つづく)…かなぁ?

管理職こそアタマをつかわないと、ねぇ…。

「会議診断®」サービスで、様々な企業での会議を拝見しておりますが。
もう、「あり得ないー!」っと叫びたくなる場面の、なんと多いことか!

某日某社様の営業会議でのこと。
営業部長が部下にこう言った。
「おまえ、もっとアタマ使って仕事しろよ!」  

営業担当者のグダグダぶりを見ると、確かにそう言いたくなる状況ではある。
彼の気持ちは理解できる。

だがしかし。
根本的に違うのだよ、ワトソン君。
(シャーロック・ホームズか?)

そもそも日常業務というのは、部下がいちいち頭で考え込まなくてもいいように、極めてシンプルなロジックと手順を設計し、仕組みにしておくべきもの。
未熟な部下に下手に考えさせ、余計な判断をさせるから、判断ミスしてトラブルを生むんです。
昔から、「下手な考え休むに似たり」って言うでしょ?

そのロジックと手順、仕組みをアタマを使って設計するのが、業務経験がありノウハウを持っている管理職の仕事なのよ。

つまり、部下に向かって「アタマ使え」ではなく、そういう部長さん、アナタこそ「アタマ使え」なのだ。

え? もうアタマの使い方忘れた?

実は、50代以上の管理職には、「思考力」というものを忘れ去っている方が多い。
部下に仕事をさせるのに慣れると、ご自身は惰性と条件反射だけで仕事をこなせてしまうようになるから。
すると、思考力の低下は著しい。
まぁ、平たく「ボケ」とも言いますが。
日本の大企業、有名企業、一流企業の管理職に多く見られる現象ですね。

なぜ日本の一流企業でイノベーションが進まないのか?
そりゃぁ、現場を見れば一瞬でわかりますよ。
管理職や職場のリーダーたちが、アタマの使い方を忘れちゃったからねぇ…。

はいはい、そういう思考停止マネージャーの代わりに、私のような経営コンサルタントが、親切丁寧に業務プロセスと仕組みを設計し、スタッフの教育まで担当して差し上げます。
管理職の再教育も承りますよ。
(実はもう手遅れの人も多いんだけどね)

自分のアタマを使うか、コンサルタントを雇ってお金を使うか。
管理職の皆さん、せめてどちらかは使いましょうね。

成果の出せない部下を一方的に責めても、何の効果も出ない。
そんなアホな指導し続けていると、部下がうつ病になっちゃうわよ~ん。   

常々コンサルティングの場面で申し上げておりますが、職場の生産性と意欲は、管理職の力量で決まるのです。
はい、それはもう必然的に。

「会議診断®」の詳細は、こちらからご覧いただけます。
http://www.ethos-net.com/conference_analysis/index.html
会議を1時間拝見するだけで、その組織の問題とその原因をフィードバックし、課題と改善方法をその日のうちに具体的にアドバイスいたします。

管理職研修も好評承り中です。
業務改善、イノベーションが進みやすい職場の状態をつくるには、まずは管理職のアタマの中を変えねばなりませんから。

ご連絡・お問い合わせはこちらからお願いいたします。
お問い合せ:Ethos(エトス)

では皆様、ごきげんよう~

 

 

「至急電話を」「すぐに打ち合わせを」という人は何が何でも避けるべき

オフィスにいるスタッフからiPhoneに伝言メールが届いた。
「〇〇様から至急おりかえし電話をほしいと…」。

至急と言われても困りますねぇ。こちらにはこちらの事情がある。
私がコンサルティングやカウンセリング、研修などの仕事をしている時間は、クライアントのための時間である。それを中断して電話なんてしていられない。

その「至急、電話を」と言ってきた人は、私の職業を百も承知のはずだ。
なのに、「至急」と平然と言ってのける感覚はどういうことなのだろう?
想像力が欠如しているカワイソウナ人なのか?
自分が「至急」といえば、関係者全員が至急の対応をするほど、自分を偉いとカンチガイしている人なのか?

急いで電話をかけると、「ただいま〇〇は席を外しておりまして…」。
へんっ、なんてこったい。他人に「至急」と指示したのなら、直後に電話がかかってくると想定して待機しているはずじゃないのか?
取り次いでくれた人には、「お手数ですが、カドタから電話があった旨をお伝えください」と伝言を頼んでおく。

そして数分後に、またオフィスから伝言メールが届く。「〇〇様から至急お電話を、とのことです」。
再度電話をして、相手の用件を聞いてみて、心底「残念な人だ」と感じた。

その要件とは、メール1行ですむ内容だ。
まず私なら間違いなく、メールで「~~を~~してください」と1行書いて送る。電話なんかしない。メール1本送信するのに、30秒あれば充分だ。

にもかかわらず、電話口の彼は「明日にでも至急打ち合わせをしたい」と言ってくる。
急に明日と言われて、ホイホイと出かけていけるほどこちらは暇ではない。
彼の周辺には、いきなり「明日に打ち合わせを」と言って集まれるほどおヒマな人ばかりなのだろうか?

初めにオフィスに電話した時点で、当社スタッフに伝言を残せばそれで事足りたはず。あるいは、私宛に直接メールをくれれば、それで十分に伝わる内容だ。
それを何度も電話をかけてきて、「至急お電話を」「明日に打ち合わせを」というほどの緊急ごとではない。
ましてや、わざわざ訪問し面談して打ち合わせが必要な複雑な話ではない。

そもそもだ。対面で人が会うにはコストがかかる。

面談時間の他に、移動時間はかかるし、交通費もかかる。
私の時間給はそれなりにお高い。Time is Money.なのである。
ミーティングはタダではないのだ。
一体全体そのミーティングで、何百万円の価値が生まれるのか?

にもかかわらず、相手の立場・事情、時間コストをまるで考えることなく「至急お電話を」「すぐに打ち合わせを」と言ってくる人は、時間感覚もコスト感覚もない人物に間違いない。まずもって、仕事のデキル人ではないだろう。

こういう人は、私の記憶の中で「避けるべき人物」のリストに入る。
名前を聞いた瞬間に、何を言われてもお断りだ。

というわけで、「至急お電話を」「すぐに打ち合わせを」という人は、何が何でも避ける。私のルールである。

ちなみに、私の【仕事に関するルール】は極めて少ない。
余計なルールに縛られ生産性を落としている人を、クライアント企業の中で日々見ておりますので。
これについては、いずれまた書いてみたい。

では、ごきげんよう~ !(^^)!

 

 

 

 

 

 

悲しき中高年管理職…

毎年、都内某所で定期的に開催される管理職研修。お陰様で毎回すぐに満席となり、次々に社員を送り込んでくる企業も増えている様子。講師を担当する私にとっても、ありがたい定期収入である。

昨日今日の2日間は、なぜか50代後半の方々が多く参加されていて…。受講者名簿を見れば、既にご立派な役職についていらっしゃる。今さら何を期待して参加しているのか? いや、実は彼らは自分から参加しているのではなく、彼らの上司(経営幹部)からの命令で参加させられている。つまり「今のままではダメ、学んでこい」というのが暗黙の指示だろう。

ハッキリ言って、やりづらい。

同じクラスには20〜30代の若手も多数。彼らと数人組にしてグループ演習に取り組んでもらうのだが、若手からしたら50代の方々と一緒なのは苦痛であろう。

見た目からして偉そうな態度。何か発言すれば上から目線。「自分は分かっているんだ」感をバリバリと発揮する。講師の話など真剣に聞かない。「そんな事は知っているよ」アピールに忙しいからね。

やがてグループ演習になった途端に、彼らの自信とプライドは木っ端微塵に粉砕される。悲しいほど、デキナイから。

演習では「いつものやり方」と異なることをやらされる。若手が素直にすんなりと取り組む一方、明らかに苦戦している中高年管理職の方々。何か意見を言うと、すぐに若手から否定される。新しい発想は出ない。手は動かない。その顔から背中から「やばい…」という焦りが見え見え。リーダシップを発揮するどころか、メンバーから邪魔者扱い、味噌っかす扱いされる人も。

中には、不貞腐れてしまい、グループ演習で一切口を出さず手も動かさず、ダンマリを決め込む人もいる。それはまるでお地蔵さんのように。

そして、彼らは、自分の知識不足、スキル不足を思い知らされる。さぞかし悔しいのだろう。まるで自分の全人生を否定されたように感じる。この恨み、怨み、悔しさを晴らさねば死に切れない…!

そんなタイミングで配られるのが、受講者アンケートなる一枚の紙。

彼らにとっては、無念を晴らすのに絶好の機会だ。自分をこんなに不機嫌にさせ、プライドをズタズタに粉砕され、若い奴らから邪魔者扱いされたなんて…。今こそ、この怨みを晴らしてやろう! この研修プログラムは最低だ。講師は最悪だ。テキストは見づらい。新しく学んだことなど一つもない。誠に不愉快な経験だった。……アンケート用紙に表現された怨念のこもった告発の数々ったら…(笑)

あぁ、悲しき中高年管理職。

せっかく新しい考え方や手法、自分とは異なる視点を手に入れるチャンスなのに、素直に受け取れないんだよね。オトコの沽券やらプライドやらにこだわる人ほど、器がちっちゃいから。

明らかに、中高年管理職と、本来の研修対象者とは、異なるアンケート回答である。

彼らの下で働く社員たちは、いつもどうしているんだろう? そう思わずにはいられない。

若い方々には声を大にして伝えたい。今いる職場で、今の上司の下で成長できそうにないと感じるなら、さっさと異動願いを出し、転職するが良い。世の中には優秀な上司はたくさんいるのだから。上司も含めて、付き合うべき人間はよく考えてみようよ、ね。

(^^)v

  

 

 

 

人の器。仕事の力量、キャパシティ、人望を決めるもの。

f:id:kadota-y:20170725104148j:image

 写真は、都内某所でのフルコースのディナーを戴いた時のもの。
出てきたお料理の器が、すべてRichard Ginoriなんですよ。
器って、大事ですよね?

というわけで、本日のお題は、「リーダーの器」。

今年に入ってから某社の業務プロセス分析を担当しております。
各部署のリーダーから、その業務内容や課題をお聞きいたします。

同じ会社で、複数の部署を順次ヒアリングしていくと、まぁ見事に見えてきますね。
リーダーの器が。

仕事はどの程度できるか?
どの程度のキャパシティがあるか?
不確実性の高く、変動要素の大きいものに、どう対処するか?
ストレスマネジメントはできているか?
他者への配慮は? 人の使い方は? …などなど。

 ある部署のリーダーは、さかんに「タイヘンなんです!」とアピールしまくる。
「こんなに複雑で、いちいち○○しなくちゃいけないので、タイヘンなんです!」
という具合に。
こちらは、「そうは思わないけど?」なんて正直に言えないので、
「あぁ、それはタイヘンですねぇ…(棒読み)」と返しておく。

別の部署では、まるで正反対のリーダーのお話を聞く。
きわめて複雑で、難易度と不確実性が高く、相手先の状況に応じて臨機応変な対応が求められる業務。
しかも、技術的にかなり高度な専門知識と経験を要する仕事。
にもかかわらず、彼らは少しもイヤな顔をせず、文句も言わず、冷静に淡々と事実を説明していく。
彼らの代わりに、私が何度も連呼した。
「それはタイヘンですねぇ~!」と、心底からのリスペクトを込めて。

さて、両者のリーダーとしての器はどうだろうか?
仕事人としての力量は?
対応できるキャパシティは?
困難な状況に陥った時の、対応のうまさは?
他社・他者への配慮は?
部下から見た信頼度は?
幹部なら、どちらに重要な仕事を任せるだろうか?

考えるまでもなく、両者の「器」の大きさは歴然としている。

器は、大きいに越したことはない。
器が大きければ、多少のことでも動揺せずに受け容れられる。
器が大きければ、多様なこと、多様な人にも対処できる。
器が大きければ、こなせる仕事の範囲が大きいので、大きな成果が出せる。

とはいえ、器が大きいゆえに、余計なことや面倒くさいことが持ち込まれる。
器の大きさゆえに、他の人にはムリなことを頼まれる。
期待されるがゆえに、タイヘンな努力を必要とすることもある。
だからこそ、ますます器が大きく広がっていく。

反対に、人としての器が小さければ…。
多少のことでもすぐに音を上げてイライラし、周囲に振り回され、「タイヘンだ~!」という状況に陥りやすい。
だから、あまり面倒くさいことは頼まれない。

人としての器。

結局は、大きくても小さくても、いずれもタイヘンである。
ただ、タイヘンさの質と量はまるで異なる。

では、どちらが良いだろうか?

やはり私は、器の大きな人に惹かれる、憧れる。
だから、自分自身の器も大きくありたし、と願う。

器を大きくするなら、自分の目の前に何が来ても、ウダウダ言わずに臨機応変に楽しみながら受け容れていけばいい。
苦しみつつも飲み込んでいくうちに、次第に器は大きくなるだろう。
大食漢の胃袋が拡大していくのと同じように。

では、あなたの器の大きさは、どうだろうか?
周囲の人から見て、どう見えているのだろうか?

人としての「器」。
そんなことが気になって仕方のないお年頃なのである。

なお、器を大きくするのに、食器は重要らしい。
お安い食器や、ヒビ・欠けの入った食器なんかは使わずに、少し高級なものを大事に使う生活が、人としての器の質を向上する…というお話でした。
ご参考まで。
 

人としての「器」を大きくするためのアドバイスもしております。
門田由貴子の個人セッション「宿命を知り、天命を具現化する個人セッション」
http://www.ethos-net.com/mendan/index.html
完全予約制、守秘義務がありますので、ご安心ください。

では、ごきげんよう~ !(^^)

あなたの問題や悩みを1時間で解決いたします。
門田由貴子の個人セッションは、こちらからご予約を承っております。
http://www.ethos-net.com/mendan/index.html
完全予約制です。
銀座の応接室でお目に掛かってご相談を承ります。
面談希望日の1週間以上前に、ご予約下さい。




Copyright Yukiko Kadota, ©2017~